うちゅうそんがいせきにんじょうやく【宇宙損害責任条約】
《「宇宙物体により引き起こされる損害についての国際的責任に関する条約(Convention on International Liability for Damage Caused by Space Objects)」の略称》人工衛星などの宇宙物体が地表に落ちて人や物に損害を与えた場合に、宇宙物体の所有国が賠償責任を負うことなどを定めた多国間条約。1972年発効。日本は1983年に加入。
うちゅうのかそくぼうちょう【宇宙の加速膨張】
宇宙の膨張する速度が加速しているということ。宇宙全体で重力を上回る暗黒エネルギーによる斥力がはたらいているためと考えられている。1998年、絶対等級がわかっているⅠa型超新星を用いた極めて遠方の銀河の距離測定から、膨張の加速が明らかになった。 [補説]この測定を行った業績により、米国のソール=パールマッター、ブライアン=シュミット、アダム=リースは2011年ノーベル物理学賞を受賞。
うちゅうのひゃくようばこ【宇宙の百葉箱】
「宇宙環境計測ミッション装置」の愛称。
うちゅうのホログラフィックげんり【宇宙のホログラフィック原理】
⇒ホログラフィック原理
うちゅうぼうえんきょうさつぞうぶんこうき【宇宙望遠鏡撮像分光器】
紫外線領域の感度の高いスペクトル観測装置。さまざまな波長の光を分析でき、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されている。STIS(space telescope imaging spectrograph)。
うちゅうせんりゃくしつ【宇宙戦略室】
政府の宇宙開発利用に関する政策の企画・立案・総合調整を行うために内閣府に設置された組織。準天頂衛星システムなど多分野で利用されるシステムの開発・整備・運用なども担当する。
うちゅうのあんこくじだい【宇宙の暗黒時代】
ビッグバンから始まった宇宙の歴史において、水素イオンが電子と再結合して宇宙の晴れ上がりを迎えてから、初代の天体が誕生するまでの時代。ビッグバンの30万年後から、5億年後までの間とされる。光学望遠鏡で観測できるような光を放つ天体はまだ存在せず、その様子が「暗黒」になぞらえられた。最初期の銀河やクエーサーの形成に伴って紫外線などの波長が短い電磁波が発せられ、宇宙の再電離という現象が起こり、暗黒時代が終了したと考えられている。ダークエージ。
うちゅうぼうえんきょう【宇宙望遠鏡】
大気圏外から宇宙を観測する望遠鏡。大気による光の吸収や像の揺らぎがないため、詳細な観測が可能となる。米国のハッブル宇宙望遠鏡、ケプラー宇宙望遠鏡、日本のひさきなどがある。スペース望遠鏡。スペーステレスコープ。ST(space telescope)。
うちゅうこう【宇宙港】
宇宙船の離発着基地。米国カリフォルニア州のモハベ宇宙港、ニューメキシコ州のスペースポートアメリカ、カリブ海にあるキュラソー島のキュラソー宇宙港など、民間人による宇宙旅行の拠点としての利用が進められている。スペースポート。
うちゅうしょく【宇宙食】
宇宙船などで食事がとれるよう作られた食品。無重力空間でも食べやすく、軽量で長期保存が可能であり、特別な調理を必要としないもの。