小鉤/鞐(こはぜ)
の例文・使い方・用例・文例(1)
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・・・その鞐を掛ける時に、昔は紐のついた足袋のあったことを思い出した。その足袋の紐を結んで、水天宮さまのお参りにでもなんでも出掛けたことを思い出した。そんな旧いことが妙に彼女の胸へ来た。出がけに、彼女は仮の仏壇のところへ行って、「お母さん、行・・・
島崎藤村
「食堂」
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