うしろはちまき【後ろ鉢巻(き)】
頭の後ろで結んだ鉢巻き。⇔向こう鉢巻き。
うしろはば【後ろ幅】
和服で、背縫いから脇 (わき) 縫いまでの幅。また、その寸法。
うしろばりのおおくち【後張の大口】
大口袴 (おおくちばかま) の一。前面を精好 (せいごう) 織り、後面をさらに横糸を太くした大 (おお) 精好で仕立てて、後ろ腰を張らせて着用する。風流 (ふりゅう) のときは直垂 (ひたたれ) の袴を省略することもあり、能装束にその様式を伝えている。あとばりのおおくち。⇔前張 (さいばり) の大口。
うしろひも【後ろ紐】
《「うしろひぼ」とも》 1 袴 (はかま) の後部につけた紐。 2 着物の後ろに縫いつけ、前に回して結ぶようにした紐。 3 2をつけた衣服を着ている幼いとき。小児期。「姉は父御 (ててご) の孫 (そん) をつぎ—から酒を飲む」〈浄・堀川波鼓〉
うしろまえ【後ろ前】
1 洋服などの後ろと前とが逆になること。「帽子を—にかぶる」「—に着る」 2 着物を縫い直すときに、前身頃と後ろ身頃を取り替えて縫うこと。
うしろまく【後ろ幕】
寄席の高座などで、出演者の後ろに掛け渡す幕。
うしろみ【後ろ見】
1 後ろだてとなって助けること。幼少の者、制限行為能力者などの代理となったり補佐をしたりすること。また、その人。後見 (こうけん) 。 2 国政の補佐制度で、摂政・関白が天皇を、執権職が将軍を補佐することなど。後見 (こうけん) 。 [補説]鎌倉時代からコウケンと音読みすることが始まる。
うしろみ【後ろ身】
「後ろ身頃 (みごろ) 」の略。
うしろみごろ【後ろ身頃】
衣服の身頃のうち、後ろの部分。⇔前身頃。
うしろむき【後ろ向き】
1 背中や物の後ろ側をこちらに向けていること。⇔前向き。 2 後ろに向かうこと。「—に倒れる」 3 時代の流れや望ましい方向に対して逆の方へ向いていること。考え方などが消極的なこと。「—の政策」⇔前向き。