きゅうせいのうしょう【急性脳症】
原因不明の中枢神経障害。突然に発症し、高熱・痙攣 (けいれん) などの症状があり、重くなると意識不明となり死亡する。
きゅうせいえんしょうせいたはつニューロパチー【急性炎症性多発ニューロパチー】
⇒ギランバレー症候群
きゅうせいしょうがい【急性障害】
⇒急性放射線障害
きゅうせいひばく【急性被曝】
短時間の被曝。一方、長期間にわたる被曝は慢性被曝という。放射線量の総量が等しい場合、急性被曝の方が慢性被曝に比べて人体への影響は大きくなる。
きゅうせいほうしゃせんしょうがい【急性放射線障害】
放射線障害のうち、放射線に被曝した後、数週間以内に症状が現れる障害。短期間に大量の放射線を浴びた場合に生じるもので、吐き気・倦怠感・下痢に始まり、皮膚障害・不妊・造血臓器の機能不全などを起こす。急性障害。早発性障害。→晩発性障害 [補説]100シーベルト以上の放射線を一度に全身に浴びると中枢神経の障害のため短期間で死亡、約4シーベルトでは造血組織の障害のため半数が30日以内に死亡、0.5〜0.75シーベルトでは白血球の一時的な減少がみられ、0.25シーベルト以下であれば臨床症状はほとんど発生しないとされる。
きゅうせいきょぜつはんのう【急性拒絶反応】
肝臓・心臓・腎臓などの臓器移植後6日から3か月ごろに起こる拒絶反応のこと。移植された臓器に出血・浮腫・壊死などがみられる。強い免疫抑制を行うことで治療できる場合が多いとされる。→慢性拒絶反応
きゅうせいしんきんえん【急性心筋炎】
ウイルスの感染などが引き起こす急性の心筋炎。筋肉組織が破壊され、心臓が肥大する。拡張型心筋症などに進んで予後が不良な場合は心臓移植の対象となる。
きゅうせいどうみゃくへいそくしょう【急性動脈閉塞症】
塞栓症や血栓症などによって動脈が急に閉塞し、血流が途絶える疾患。
きゅうせいゆちゅうはんのう【急性輸注反応】
薬剤を点滴中またはその直後に発生する有害事象。関節痛・気管支痙 (けい) 攣 (れん) ・めまい・息切れ・疲労・頭痛・頻脈・じんましん・嘔 (おう) 吐 (と) などの症状が現れ、通常24時間以内に回復する。アレルギー反応とは区別される。急性輸液反応。注入反応。インフュージョンリアクション。
きゅうせいこつずいせいはっけつびょう【急性骨髄性白血病】
急性白血病のうち、骨髄系の造血細胞が分化・成熟する働きを失い、正常な血液を作ることができなくなる病気。骨髄系の造血細胞は、本来ならリンパ球以外の白血球や赤血球・血小板に分化するが、この病気では、芽球という未熟な血液細胞が急速に無秩序に増殖し、正常な血球をつくる機能を妨げる。AML(acute myelogenous leukemia)。→急性リンパ性白血病