まんせいへいそくせいどうみゃくこうかしょう【慢性閉塞性動脈硬化症】
動脈硬化のため慢性の血流障害を起こす疾患。足先に冷感やしびれがあり、歩行時に痛みが起こる。進行すると安静時でも痛み、歩行が困難になり、重症になると下肢の壊死にまで至る。先進的な治療法として、末梢血幹細胞の移植による血管再生治療が行われている。
まんせいずつう【慢性頭痛】
長期にわたって繰り返し起こる頭痛で、原因が明確でないもの。偏頭痛・群発頭痛・緊張型頭痛などがある。
まんせいとうつう【慢性疼痛】
痛みの原因となる疾患や外傷が治癒した後も持続する疼痛。あるいは関節リウマチや糖尿病など進行性の疾患による痛み。慢性頭痛など原因が明らかでないものもある。
まんせいはっけつびょう【慢性白血病】
骨髄にある造血細胞が、分化・成熟する能力を保ちながら、無制限に増殖していく病気。慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病に大別される。進行は緩やかで症状は軽いが、放置すると急性白血病に移行することがあり、化学療法や造血幹細胞移植などの治療が行われる。→急性白血病
まんせいべんぴしょう【慢性便秘症】
便秘が慢性的に起こる状態をいう。原因はさまざまだが、大腸癌 (がん) ・甲状腺の異常・膠原病などによって引き起こされることもある。
まんせいリンパせいはっけつびょう【慢性リンパ性白血病】
慢性白血病の一つで、小型の成熟したBリンパ球が骨髄・リンパ節・血液の中で異常に増殖する病気。高齢者に多い。初期には治療を行わず経過を観察し、病状が進行したときに抗癌剤による治療を行うことが多い。CLL(chronic lymphoid leukemia)。
まんせいしきゅうたいじんえん【慢性糸球体腎炎】
徐々に発症し進行する糸球体腎炎(腎炎)の総称。血尿・蛋白尿・高血圧などの症状が持続し、腎不全に進行することがある。慢性腎炎症候群。
まんせいじんえんしょうこうぐん【慢性腎炎症候群】
⇒慢性糸球体腎炎
まんせいしょうもうびょう【慢性消耗病】
シカのプリオン病。北米のオオジカ(ロッキーマウンテンエルク)・オジロジカ・ミュールジカなどでみられる。行動の異常に始まり、体重が著しく減少し、末期には水を多く飲むようになる。他のプリオン病とは異なり、排泄物を介して広がるとされる。CWD(chronic wasting disease)。
まんせいけっせんそくせんせいはいこうけつあつしょう【慢性血栓塞栓性肺高血圧症】
器質化した血栓によって慢性的に肺動脈が閉塞し、血液が流れにくくなって、肺高血圧症となる病気。体を動かすときに、呼吸困難・易疲労感・動悸 (どうき) ・胸痛・失神などの自覚症状がみられる。指定難病の一つ。CTEPH (シーテフ) (chronic thromoboembolic pulmonary hypertension)。→肺高血圧症