たむけうた【手向け歌】
神仏などへの手向けに詠んでささげる歌。
たむけぐさ【手向け草】
《「たむけくさ」とも》たむけにする物。神仏や死者などに供える品。「白波の浜松が枝 (え) の—幾代までにか年の経 (へ) ぬらむ」〈万・三四〉
たむけのかみ【手向けの神】
旅人の道中の安全を守る神。峠や坂の上に祭られ、昔は、旅人が幣 (ぬさ) を手向けた。道祖神 (どうそじん) 。
たむけばな【手向け花】
神仏や死者の霊に供える花。
たむけみず【手向け水】
神仏や死者の霊に供える水。
たむけやま【手向け山】
道路の神や坂の神などが祭られている峠や山。もと、一般的な呼び名であったものが、滋賀県の逢坂山 (おうさかやま) や奈良市若草山の西方など、固有名詞となった所も多い。