1 薄暗くはっきりしないさま。暗く陰気なさま。
「曇空には雲が―と動いていた」〈梶井・冬の日〉
2 将来の見通しが立たず、全く希望がもてないさま。「―とした表情」「―たる人生」
出典:青空文庫
・・・きさえすれば、いつも暗澹としている筈である。しかも「選ばれたる少・・・ 芥川竜之介「侏儒の言葉」
・・・が、その感じから暗澹たる色彩を奪ったのは、ほとんど美しいとでも形・・・ 芥川竜之介「毛利先生」
・・・たように見えた。何か暗澹とした気持で、光を避けて引きかえしたが、・・・ 織田作之助「雨」