まっしょうしんけいけい【末梢神経系】
神経系のうち、中枢神経系から出て、体表や体内の諸器官に分布する神経の総称。求心性神経系と遠心性神経系とに分けられ、また感覚神経・運動神経・自律神経に大別される。
まっしょうてき【末梢的】
[形動]本質から外れているさま。瑣末 (さまつ) で取るに足りないさま。「—な問題にこだわる」
まっしょうしんけい【末梢神経】
⇒末梢神経系
まっしょうどうみゃくしっかん【末梢動脈疾患】
心臓や冠動脈以外の動脈(末梢動脈)の疾患。閉塞性動脈硬化症(ASO)・頸動脈狭窄症・急性動脈閉塞症・バージャー病などが含まれる。PAD(peripheral arterial disease)。 [補説]欧米諸国ではPAD(末梢動脈疾患)が日本におけるASO(閉塞性動脈硬化症)とほぼ同義に用いられる。
まっしょうしんけいしょうがい【末梢神経障害】
⇒ニューロパチー
まっしょうけつ【末梢血】
血管の中を流れている普通の血液。 [補説]骨髄などの造血臓器にある血液や、臍帯血 (さいたいけつ) 、リンパ液・組織液などの体液と区別するために用いられる。
まっしょうけっかん【末梢血管】
腕や足などの血管。大動脈・大静脈・肺動脈などの大血管に対していう。
まっしょうけつかんさいぼう【末梢血幹細胞】
血管の中を流れる血液(末梢血)の中にある造血幹細胞。 [補説]血管の中を流れる末梢血には、通常、造血幹細胞はほとんど存在しないが、白血球を増やすG-CSFという薬剤を投与すると、骨髄から多量の造血幹細胞が血液中に流れ出る。末梢血幹細胞移植では、こうして増やした幹細胞を血液から分離して患者に投与する。
まっしょうけつかんさいぼういしょく【末梢血幹細胞移植】
白血病や悪性リンパ腫などの病気に対して行われる、造血幹細胞移植の一つ。血管を流れる血液(末梢血)から採取した造血幹細胞を用いる。患者自身の細胞を用いる自家末梢血幹細胞移植と、白血球の型(HLA)が一致するドナーから提供を受ける同種末梢血幹細胞移植がある。PBSCT(peripheral blood stem cell transplantation)。→骨髄移植 →臍帯血 (さいたいけつ) 移植 [補説]末梢血には通常、造血幹細胞はほとんど含まれていないが、この治療法では、白血球を増やすG-CSFという薬剤を投与することで骨髄から血液に放出される造血幹細胞を用いる。