本立て(ほんたて)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・神山は彼の方を見ずに、金格子で囲った本立てへ、大きな簿記帳を戻していた。「じゃ今向うからかかって来ましたぜ。お美津さんが奥へそう云いに行った筈です。」「何てかかって来たの?」「先生はただ今御出かけになったって云ってたようですが、・・・
芥川竜之介
「お律と子等と」
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・・・ 八畳の隅を一つの大きな本棚と一つの本立て、本箱とで区切った勉強部屋の卓子の前に坐って、小説をよみ、空想に耽って居るとき、ふと、コトコトと何処かで働き廻って居る彼の音をきくと寛大な、寂しい、何処かに不愉快な微笑が湧いた。彼は、持って居る・・・
宮本百合子
「一九二三年夏」
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