原子炉で冷却材喪失事故(LOCA)が発生し、燃料被覆管が高温になった場合に、被覆管の材料として使われているジルコニウムが冷却水や水蒸気と反応すること。この反応で水素が発生する。
[補説]平成23年(2011)の
福島第一原発事故では、1号機で冷却水の
水位が
低下して、
燃料棒が
露出し、燃料被覆管のジルコニウムが水蒸気と
反応して
大量の
水素が
発生。これが
原子炉格納容器に漏れ、
圧力が
上昇したため、
排気したところ、
原子炉建屋内で
水素爆発が
発生し、
建屋が破壊された。