水は舟を載せ又舟を覆す
《「荀子」王制から》水は舟を浮かべるが、転覆させることもできる。同じものが役にも立てば害にもなること。また、臣下によって君主の盛衰の定まることをいう。
水は方円の器に随う
水は、容器の形によって、四角にも丸くもなる。人は、交友関係や環境によって、よくも悪くもなるというたとえ。
水も滴る
みずみずしく魅力にあふれている。「—若衆姿」
水も溜まらず
刀剣で鮮やかに切るさま。また、切れ味のよいさま。「—打ち落す」〈浄・手習鑑〉
水も漏らさぬ
1 警戒・防御などが厳重で完全なさま。「—警備」 2 非常に親しいさま。「—仲」
水をあける
1 水泳・ボートレースなどで、一身長または一艇身以上の差をつけて相手に先行する。「二位に大きく—・ける」 2 競争相手を大きく引きはなす。
水を打ったよう
その場にいる大勢の人々が静まりかえるさま。「場内が—になる」
水を得た魚のよう
その人に合った場で生き生きと活躍するようすのたとえ。「職場が変わってからは—だ」
水を掛ける
活発な動きに邪魔だてをしてだめにする。「議論に—・ける」
水をさす
1 水を加えて薄くする。「鍋に—・す」 2 仲のいい者どうしや、うまく進行している事などに、わきから邪魔をする。「二人の仲に—・す」