あぶらがみ【油紙】
桐油 (とうゆ) または荏 (え) の油を厚手の和紙に塗ったもの。防水用。桐油紙 (とうゆがみ) 。油紙 (ゆし) 。
あぶらがや【油茅/油萱】
カヤツリグサ科の多年草。山地などの湿地に生え、高さ約1メートル。長い線形の葉が互生する。秋、茶褐色で油のにおいのする穂をつける。なきり。かにがや。
あぶらぎ【油木】
1 アブラギリの別名。 2 シロダモの別名。 3 シラキの別名。
あぶらぎく【油菊】
キク科の多年草。関西以西の山地に自生。茎は紫黒色を帯び、葉は五つに裂けている。秋、黄色い頭状花が咲き、花を油に漬けて薬用にする。はまかんぎく。しまかんぎく。いわやぎく。
あぶらぎり【油桐】
トウダイグサ科の落葉高木。葉は卵円形で、柄の付け根に2個の蜜腺 (みっせん) がある。初夏に紅がかった白い花を群生。種子は平たく、有毒。種子からしぼった油を桐油 (とうゆ) という。材は箱や下駄の材料。中国の原産で、暖地で栽培される。やまぎり。いぬぎり。あぶらぎ。
あぶらぐすり【脂薬/膏薬】
種々の薬物を脂で練りあわせた薬。塗り薬・貼り薬として用いる。こうやく。
あぶらぐち【油口】
滑りのよいよくしゃべる口。巧みな口先。「弁舌に和 (くわ) を入れてとろりとだます—」〈浄・聖徳太子〉
あぶらけ【油気/脂気】
《「あぶらっけ」とも》 1 物の中に含まれている油分。 2 脂肪分を多く含むこと。「—の多い肉」
あぶらこ【油子】
1 (北海道で)アイナメのこと。 2 (高知地方で)メダカのこと。
あぶらこうもり【油蝙蝠】
ヒナコウモリ科のコウモリ。日本で最も普通にみられ、体長4〜5センチ、翼を広げた長さは約20センチ。人家の瓦の間などにすみ、夕方に飛び回って蚊などを捕食。いえこうもり。