濃紺(のうこん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・久留米絣の着物にハンチング、濃紺の絹の襟巻を首にむすんで、下駄だけは、白く新しかった。妻にもコオトがなかった。羽織も着物も同じ矢絣模様の銘仙で、うすあかい外国製の布切のショオルが、不似合いに大きくその上半身を覆っていた。質屋の少し手前で夫婦・・・
太宰治
「姥捨」
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・・・こう云ったのは濃紺のジャケツの下にはでなチョッキを着た、色の白い新聞記者である。 この時小綺麗な顔をした、田舎出らしい女中が、燗を附けた銚子を持って来て、障子を開けて出すと主人が女房に目食わせをした。女房は銚子を忙しげに受け取って、女中・・・
森鴎外
「鼠坂」
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