• 然もなし

  １ そんなことはない。「そこにもしかぞ思しけむ。されど、—・かりし事なり」〈大鏡・道隆〉 ２ たいしたこともない。どうということもない。「—・き笛をうやうやしく」〈読・弓張月〉

• 然も似たり

  いかにもよく似ている。「目もと口もとそのままに我が影にも—◦たり」〈浄・国性爺〉

• 然もや

  １ そのように…か。「—染みつかむと、あやふく思ひ給へり」〈源・末摘花〉 ２ 《下に「あらむ」が略された形》そうでもあろうか。あるいはそうか。「—と、また思ひ乱れ給ふ」〈源・橋姫〉

• 然もない

  それほどでもない。たいしたことはない。「—ことだ」

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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