1 しなくてはならない事柄。用件。「―を言いつける」「大事な―がある」
2 大便・小便をすること。用便。
「むくむくと起きて―かなゆるふりにて」〈浮・曲三味線・四〉
3 江戸深川の遊里で、芸娼妓が月経や病気、また私用などのさしさわりのために休むこと。
「二三日―で居たから、さっぱり酒気がない」〈人・梅児誉美・初〉
出典:青空文庫
・・・ていただかねばならぬ用事があったことですから悪しからず許してくだ・・・ 有島武郎「小作人への告別」
・・・、気の毒だがちょっと用事だ。」 と袖から蛇の首のように捕縄をのぞ・・・ 泉鏡花「売色鴨南蛮」
・・・う、逗留客の屋外囲の用事は何でも引受ける重宝人であった。その頃訴・・・ 内田魯庵「淡島椿岳」