・・・これについて読者の示教を仰ぐことができれば幸いである。 寺田寅彦 「災難雑考」
・・・玩具研究家の示教を得れば幸いである。 こんな巧妙なものでも、時代に合わず、西洋からはやってこない限りたいして商売にはならないらしい。 二十年前に見た時に感心したのは売り手のじいさんの団扇の使い方の巧妙なことであった。団扇の微妙な動か・・・ 寺田寅彦 「錯覚数題」
・・・ しかしこれらの点についてはむしろ本誌の読者の側から示教を仰ぐべきであろう。以上はただ全くの素人の想い出話のついでに思い付くままの空想を臆面もなく書付けて見ただけである。 寺田寅彦 「鴫突き」
・・・左の一篇は、一般に予報の可能なるための条件や、その可能の範囲程度並びにその実用的価値の標準等につきて卑見を述べ、先覚者の示教を仰ぐと同時に、また一面には学者と世俗との間に存する誤解の溝渠を埋むる端緒ともなさんとするものなり。元来この種の問題・・・ 寺田寅彦 「自然現象の予報」
・・・その後にまた麻布の伊藤泰丸氏から手紙をよこされて、前記原氏のほかに後藤道雄、青地正皓、相原千里等の各医学博士の鍼灸に関する研究のある事を示教され、なお中川清三著「お灸の常識」という書物を寄贈された、ここに追記して大泉氏ならびに伊藤氏に感謝の・・・ 寺田寅彦 「自由画稿」
・・・しかし何よりも先ず事実の方から確かめてかかる事が肝心であるから、万一読者の中でそういう現象を目撃した方があったらその観察についての示教を願いたいと思う次第である。 事実を確かめないで学者が机上の議論を戦わして大笑いになる例はディッケンス・・・ 寺田寅彦 「颱風雑俎」
・・・勿論まだ何ら纏った結果を得た訳ではないが、少しばかり考えた断片的の結果を左に記して、専門家やまた土佐の歴史に明るい先輩諸氏の示教を仰ぎたいと思う。 誤解をなくするために断っておきたいと思う事は、左に地名と対応させた外国語は要するにこじつ・・・ 寺田寅彦 「土佐の地名」
・・・上述の未熟な所説についてはさらに考え直さなければならない不備の点も多いことと思われるので、それらの点については読者の示教を仰ぎたいと思うのである。 三 連句と合奏 連句の文学的作品としての著しい特異性の一つと見る・・・ 寺田寅彦 「連句雑俎」
出典:青空文庫