つくしえびら【筑紫箙】
木材を曲げたり、水牛の角 (つの) などで作った軽便な箙。主に北九州で用いられた。
つくしがく【筑紫楽】
雅楽の一種で、室町時代に九州久留米の善導寺を中心に行われていたもの。箏曲 (そうきょく) の筑紫流を生む母体となった。
つくしがた【筑紫潟】
有明海の異称。
つくしがも【筑紫鴨】
カモ科の鳥。全長63センチくらい。体は白く、頭・くびは黒色で緑色の光沢があり、肩から胸に栗色の帯がある。ユーラシアに広く分布。日本では冬に九州の有明海沿岸に少数渡来。
つくしかん【筑紫館】
古代、外国使節接待のために大宰府に設けた館。のち、鴻臚館 (こうろかん) と改称。
つくしぐし【筑紫櫛】
筑紫で産した櫛。「別るれば心をのみぞ—挿して逢べき程を知らねば」〈拾遺・別〉
つくしこいし【筑紫恋し】
ツクツクボウシの別名。
つくしごと【筑紫箏】
1 「筑紫流」に同じ。 2 筑紫流箏曲 (そうきょく) で用いる箏。また、俗箏 (ぞくそう) は筑紫流から生じたので、これらを雅楽の箏(楽箏)と区別していう。筑箏 (ちくそう) 。
つくしじ【筑紫路】
1 筑紫へ行く道すじ。 2 筑紫を通る道。また、その道筋の国々。
つくしじろう【筑紫二郎/筑紫次郎】
筑後 (ちくご) 川の異称。坂東 (ばんどう) 太郎(利根川)・四国三郎(吉野川)に対していう。