紙子着て川へ嵌まる
無謀なことをして、自ら破滅を招くことのたとえ。
紙子四十八枚
《紙子が48枚の紙で仕立てられることから》貧しさをいう言葉。「身上は—ばらばらとなって」〈浮・織留・四〉
かみこがみ【紙子紙】
紙子を仕立てるのに使う紙。厚手の和紙に柿渋を引き、日に乾かしてよくもみやわらげ、夜露にさらして臭みを抜いたもの。
かみこずきん【紙子頭巾】
紙子紙で作った防寒用の頭巾。浪人などがかぶった。
かみこぞめ【紙子染(め)】
紙子紙を染めること。また、その染めたもの。
かみこばおり【紙子羽織】
紙子紙で作った羽織。隠者・浪人が着た。
かみころうにん【紙子浪人】
いつも紙子を着ているような貧乏な浪人。「その隣はむつかしき—」〈浮・胸算用・一〉