縁と浮き世は末を待て
良縁と好機とはあせってもだめで、自然に訪れるのを待つべきである。
縁なき衆生は度し難し
仏縁のない者は、すべてに慈悲を垂れる仏でも救えない。転じて、人の忠告を聞こうともしない者は救いようがない。
縁に付く
嫁入りする。また、嫁入りさせる。「あの子を国で—・けるとて」〈浄・氷の朔日〉
縁に付ける
嫁入りさせる。縁づける。
縁に繋がる
血縁関係がある。ゆかりがある。
縁に連るれば唐の物
⇒縁に連るれば唐の物を食う
縁に連るれば唐の物を食う
縁があれば、遠い所の物でも食べることができる。何かの因縁で思いがけないものと関係ができることのたとえ。
縁は異なもの味なもの
男女の縁はどこでどう結ばれるかわからず、不思議でおもしろいものであるということ。縁は異なもの。
縁もゆかりもない
何のかかわりもない。類義の語を重ねて強調した表現。「—・い他人」
縁を離る
世俗との関係を断つ。「—・れて身を静かにし」〈徒然・七五〉