じえいかん【自衛官】
防衛省に勤務する職員のうち、制服を着用する者の総称。陸上・海上・航空の各自衛官に区分され、各自衛隊ごとに将・将補・一佐・二佐・三佐・一尉・二尉・三尉・准尉・曹長・一曹・二曹・三曹・士長・一士・二士の階級がある。
じえいかん【自衛艦】
海上自衛隊の保有する艦艇の総称。護衛艦・潜水艦・掃海艦艇などがある。
じえいかんたい【自衛艦隊】
海上自衛隊の部隊の一。自衛艦隊司令部の下に、護衛艦隊・航空集団・潜水艦隊・掃海隊群・開発隊群その他の直轄部隊からなり、特定の警備区域をもたず、必要に応じて日本の防衛海域全域に出動する。
じえいけん【自衛権】
国際法上、自国または自国民の権利や利益に対する急迫不正の侵害を排除するため、国家がやむを得ず必要な限度内で行う防衛の権利。→個別的自衛権 →集団的自衛権
じえいたい【自衛隊】
防衛省に属し、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つことを主な任務とする防衛組織。陸上・海上・航空の三自衛隊からなり、内閣総理大臣の統率のもとに防衛大臣が隊務を統括する。昭和29年(1954)防衛庁設置法(現、防衛省設置法)に基づき、保安隊(警察予備隊の後身)・警備隊(海上警備隊の後身)を改組・改称し、新たに航空自衛隊を創設して発足。
じえいたいせいと【自衛隊生徒】
もと、技術職の自衛官を養成した制度。17歳未満の中学卒男子を採用し、修学年限は4年。給与も支給される。入学と同時に指定の高校の通信制課程に入学し、3年終了時には高校卒の資格も取れる。入学すると三等陸士・海士・空士、終了時には三等陸曹・海曹・空曹に任命された。 [補説]海上自衛隊・航空自衛隊は平成18年度、陸上自衛隊は平成20年度採用分をもって募集を終了。平成22年度から陸上自衛隊高等工科学校生徒として募集している。
じえいたいほう【自衛隊法】
自衛隊の任務・行動・権限、部隊の組織・編成、隊員の身分取扱いなどについて定めた法律。昭和29年(1954)施行。同時に施行された防衛庁設置法(現、防衛省設置法)とあわせて防衛二法と呼ばれる。
じえいしょうぼうそしき【自衛消防組織】
火災・地震等の災害時に初期活動や応急対策を円滑に行い、建築物の利用者の安全を確保するため、消防法に基づいて設置される人的組織。一定の大規模・高層の建築物には設置が義務付けられている。自衛消防隊。 [補説]消防組織法に基づいて市町村に設置される消防団とは異なる。
じえいしょうぼうたい【自衛消防隊】
⇒自衛消防組織
じえいたいじょうほうほぜんたい【自衛隊情報保全隊】
自衛隊の防諜部隊。平成21年(2009)、陸上・海上・航空の各自衛隊にあった情報保全隊を統合し、共同の部隊として設置された。