あおいがい【葵貝】
アオイガイ科のタコ。温・熱帯の海洋を浮遊する。雌は貝殻をもち、殻は扁平で直径10〜25センチ、白色で放射状のひだがある。雄は体長約1.5センチで、殻をつくらない。かいだこ。
あおいかずら【葵鬘】
賀茂 (かも) の祭に参列する諸役人の冠・烏帽子 (えぼし) に挿し、また牛車 (ぎっしゃ) のすだれなどにも掛けた飾り。葵(フタバアオイ)の葉と桂 (かつら) の枝を組み合わせたものを諸鬘 (もろかずら) 、葵だけのものを片鬘 (かたかずら) という。
あおいく【葵区】
⇒葵
あおいぐさ【葵草】
フタバアオイの別名。
あおいざ【葵座】
兜 (かぶと) の天辺 (てへん) にある穴の外縁を覆う装飾的な重ねのいちばん下の金具。周囲が葵の葉の形をしている。葵葉 (あおいば) 座。
あおいしもさか【葵下坂】
越前福井の刀工下坂市之丞康継が製作した刀剣をいう。初代康継は徳川家の御用鍛冶職となり、刀の中子 (なかご) の部分に葵紋を切ることを許されたのでこの名がある。
あおいすみれ【葵菫】
スミレ科の多年草。山野や路傍の湿地に生える。葉は根生し、心臓形。早春、淡紫色の花を開く。ひなぶき。
あおいづき【葵月】
陰暦6月の異称。
あおいつば【葵鍔】
太刀の鍔の一。四つ葉形で形が葵の葉に似ている。
あおいどもえ【葵巴】
紋所の名。葵(フタバアオイ)の葉3枚を巴形にかたどったもの。徳川氏の紋。三つ葉葵。