虎に翼
《「韓非子」難勢から》ただでさえ強い力をもつ者にさらに強い力が加わることのたとえ。
虎になる
酔って怖いもの知らずになる。酔ってあばれる。また、泥酔する。「—・って管を巻く」
虎の威を借る狐
《「戦国策」楚策から》他の権勢に頼って威張る小人 (しょうじん) のたとえ。
虎の尾を踏む
《「易経」履卦から》非常に危険なことをすることのたとえ。虎の口へ手を入れる。
虎の子渡し
《虎が子を3匹生むと、その中には必ず彪 (ひょう) が1匹いて他の2匹を食おうとするので、川を渡る際に子を彪と2匹だけにしないよう子の運び方に苦慮するという「癸辛雑識」続集・下にみえる故事から》生計のやりくりに苦しむことのたとえ。
虎は死して皮を留め人は死して名を残す
虎は死後その皮を永く残して珍重され、人は死後その偉業によって名が語り継がれる。
虎は千里往って千里還る
虎は一日に千里の遠くへ行ってまた戻ってくる。勢いの盛んなことのたとえ。虎は一日千里行く。
虎を画きて狗に類す
《「後漢書」馬援伝から》勇猛な虎を描こうとして、犬のようなものになってしまう。力量のない者が、すぐれた人のまねをして、かえって軽薄になることのたとえ。また、目標が大きすぎて失敗することのたとえ。
虎を野に放つ
猛威を振るう者の力を発揮できるよう自由にさせることのたとえ。また、のちに大きな災いをもたらすような危険なものを野放しにしておくことのたとえ。
虎を養いて自ら患いを遺す
《「史記」項羽本紀から》情愛にひかれて後日に禍根を残すたとえ。