血痰(けったん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・今度は弱々しそうな頬骨の尖っている、血痰を咯いている男が倒れた。 それまでおとなしく立っていた、物事に敏感な顔つきをしている兵卒が、突然、何か叫びながら、帽子をぬぎ棄てて前の方へ馳せだした。その男もたしか将校と云いあっていた一人だった。・・・
黒島伝治
「橇」
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・・・ 工合いわるし。血痰しきり。ふるさとへ告げやれども、信じて呉れない様子である。 庭の隅、桃の花が咲いた。 月 日。 百五十万の遺産があったという。いまは、いくらあるか、かいもく、知れず。八年前、除籍された。実兄の情に依り・・・
太宰治
「悶悶日記」
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