出典:gooニュース
【書評】『観光消滅 観光立国の実像と虚像』“観光立国”という言葉が持つ威勢の良さとは裏腹の歪みを掘り下げ、この国の深部でおきている変容を観光の視点から分析
【書評】『観光消滅 観光立国の実像と虚像』/佐滝剛弘・著/中公新書ラクレ/990円 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 上高地から飛騨高山を経て、京都をめぐるツアーに参加した米国人に会う機会があった。聞けば、その費用は6日間で130万円。しかし彼の目をとおして見えてきた日本の風景は、じつに新鮮で、近すぎて視えなかった地平に気付かされたものだった。
訪日客、昨年3500万人超か…観光立国、新たな段階へ
交通網・宿泊施設や人材不足が課題 訪日外客数が伸びている。日本政府観光局(JNTO)の調べで2024年1―11月の累計(速報値)は3337万9900人となり、過去最高だった19年の3188万2000人をすでに上回った。秡川直也観光庁長官は「12月は11月より増える。3500万人を超えるのではないか」と予想する。30年に6000万人の政府目標に向け順調に推移するが、この先の受け
もっと調べる