とよたけざ【豊竹座】
人形浄瑠璃の劇場。元禄16年(1703)初世豊竹若太夫が大坂道頓堀に創設。西の竹本座に対して東の芝居とよばれ、人形浄瑠璃の極盛期をもたらしたが、明和2年(1765)閉座。若太夫芝居。
とよたけやましろのしょうじょう【豊竹山城少掾】
[1878〜1967]義太夫節の太夫。東京の生まれ。本名、金杉弥太郎。前名、古靭 (こうつぼ) 太夫。秩父宮家から山城少掾を受領。義太夫節の古格を守りつつ、近代的芸風を確立。「熊谷陣屋」「道明寺」などを得意とした。
とよたけろしょう【豊竹呂昇】
[1874〜1930]義太夫節の女太夫。愛知の生まれ。本名、永田仲。美声と美貌、巧みな撥 (ばち) さばきで一世を風靡した。
とよたけわかたゆう【豊竹若太夫】
義太夫節の太夫。 (初世)[1681〜1764]大坂の人。通称、河内屋勘右衛門。初世竹本義太夫の門人。元禄16年(1703)豊竹若太夫を名のり、竹本座に対抗して豊竹座を創設。のち、上野少掾・越前少掾を受領。 (10世)[1888〜1967]徳島の生まれ。本名、林英雄。昭和25年(1950)若太夫を襲名。豪放な語り口に特色があった。