ざいせいざいさん【財政財産】
⇒普通財産
ざいせいさいせいきじゅん【財政再生基準】
地方公共団体の財政の健全性に関する基準。自治体財政健全化法で規定された実質赤字比率・連結実質赤字比率・実質公債費比率の基準値のいずれかを超過した地方公共団体は、財政再生団体として、国などの管理下で計画的に財政の健全化が図られる。→早期健全化基準
ざいせいさいせいけいかく【財政再生計画】
地方公共団体の財政状態が自治体財政健全化法で規定される財政再生基準よりも悪化した場合に、その地方公共団体が策定を求められる財政再生のための計画。財政悪化の要因分析、同計画の期間、歳出削減・歳入増加策、歳出・歳入等の今後の見通し等を定めて、当該団体の長が作成し、議会の議決を経て、総務大臣等に報告する。→財政健全化計画
ざいせいさいせいだんたい【財政再生団体】
財政状況が著しく悪化し、国の管理下で再建に取り組む地方自治体のこと。自治体財政健全化法に基づき、実質赤字比率・連結実質赤字比率・実質公債比率のいずれかが一定の基準を超えると財政再生団体に指定される。地方自治体の一般会計だけでなく、地方公営企業や第三セクターなどの経営状況も加えて判断される。従来の地方財政再建促進特別措置法に基づく財政再建団体に代わるもの。→財政健全化団体
ざいせいしきん【財政資金】
財政収入および財政支出として国庫で取り扱うすべての資金。
ざいせいししゅつきぼ【財政支出規模】
国や地方公共団体が財政から支出する金額の規模。国際比較する場合は、適正な比較を行うために、支出の対GDP比を用いることが多い。
ざいせいしゅうし【財政収支】
国または地方公共団体における、歳入と歳出を比較した収支。→プライマリーバランス
ざいせいしゅつどう【財政出動】
景気の安定・底上げを図る経済政策の一。税金や国債などの財政資金を公共事業などに投資することによって公的需要・総需要を増加させ、国内総生産(GDP)や民間消費などの増加促進を図る。需要の増加による失業者の雇用機会の創出も見込まれる。不況期の景気刺激策として用いられる政策。 [補説]米国発の金融危機が世界に波及し始めた2008年、国際通貨基金(IMF)は世界各国政府に対し、大規模な財政出動による景気刺激策を講じるよう呼びかけた。
ざいせいしゅつどうきぼ【財政出動規模】
景気浮揚策として国が公共事業などに投資する財政支出の規模。→財政出動 →真水2 [補説]2009年4月のG20サミットで米国は、経済危機克服のため各国が協調して対GDP比2パーセント以上の追加的財政出動を実施するよう提唱。日英が同調し、中国・インドも前向きな姿勢を示したが、EU諸国は財政出動に慎重な姿勢を示した。日本では同年5月、過去最大規模となる15兆4000億円(対GDP比3パーセント)の追加経済対策を盛り込んだ補正予算が成立した。
ざいせいせいさく【財政政策】
政府が歳入・歳出を増減させることによって国の総需要の調整を図ろうとする政策。税制措置を講じて減税・増税を行うことで消費や設備投資を拡大・抑制したり、公共投資を増減させることで有効需要を調整したりする。フィスカルポリシー。→経済政策 →金融政策