出典：gooニュース
社説：障害と逸失利益 「格差」再考促す判決だ
子どもの逸失利益について、過去の損害賠償裁判では、障害者の労働能力を低くみる傾向があり、一審の大阪地裁も女児の逸失利益を「平均賃金の85％」とした。 これに対し高裁は、未成年者の逸失利益を減額するのは、「顕著な妨げとなる事由がある場合に限られる」との判断の枠組みを示した。
事故の逸失利益 障害者の「減額」変える一歩に
聴覚障害のある11歳の女児が、大阪市内で2018年、歩道で重機にはねられて死亡した事故を巡る訴訟で、大阪高裁は、女児が将来働いて得られるはずだった「逸失利益」は、健常者と同額であると判断した。 逸失利益は事故前の収入で算定するが、子供は収入がないため、全労働者の平均賃金がベースとなる。
［社説］障がい児の逸失利益 共に働く社会の指針に
難聴児の「逸失利益」を健常者と同等に認める、時代の要請に応じた重要な判断だ。 2018年、大阪市生野区で聴覚支援学校に通っていた11歳の女児がショベルカーの暴走に巻き込まれ死亡した事故で、遺族が運転手側に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決があった。 将来得られたはずの逸失利益の額が争われた裁判で大阪高裁はこう判断した。
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