かさんかすいそ【過酸化水素】
ナトリウム・バリウムの過酸化物に酸を作用させて得られる無色・油状の液体。不安定で、分解すると酸素を発生する。普通は水溶液(過酸化水素水、とくにオキシドール)として漂白剤や殺菌剤に使用。濃厚なものはロケット燃料に用いる。化学式H2O2
かさんかすいそすい【過酸化水素水】
過酸化水素の水溶液。3パーセント水溶液をオキシドールといい、殺菌消毒剤に用いられる。市販品はふつう30パーセント。
かさんかちっそ【過酸化窒素】
二酸化窒素のこと。過酸化物ではない。
かさんかナトリウム【過酸化ナトリウム】
金属ナトリウムを空気中で熱するとできる無色または黄色の粉末。強い酸化力があり、水と反応して過酸化水素と水酸化ナトリウムを生ずる。過酸化水素の製造原料。化学式Na2O2
かさんかなまり【過酸化鉛】
二酸化鉛のこと。過酸化物ではない。
かさんかバリウム【過酸化バリウム】
酸化バリウムを空気中で熱すると得られる無色の粉末。強い酸化力があり、水と反応して過酸化水素と水酸化バリウムを生じる。過酸化水素の製造原料。化学式BaO2
かさんかぶつ【過酸化物】
負二価の酸素基O2をもつ化合物。過酸化ナトリウム・過酸化バリウムなど。過酸化水素の誘導体。また、酸素の結合-O-O-をもつ化合物。
かさんかししつ【過酸化脂質】
脂質の過酸化物。ふつう不飽和脂肪酸が活性酸素によって酸化された物質を指す。血管内に付着して動脈硬化の原因になったり、皮膚細胞に作用してしみやしわを作ったりする。
かさんかアセトン【過酸化アセトン】
アセトンの過酸化物。ふつう三量体であるトリアセトントリペルオキシド(TATP、化学式C9H18O6)を指す。高性能爆薬として知られ、アセトンのほか、過酸化水素水、塩酸、硫酸などの容易に入手可能な物質から製造できる。