道が開ける
進路ができる。解決の方法が見つかる。「外国人の就労に—・ける」
道狭し
道が狭くて通りにくい。転じて、生きにくい。身の置き所がない。「判官都を遠近 (をちこち) の、—・くならぬその先に、西国のかたへと志し」〈謡・船弁慶〉
道閉ず
行き来ができなくなる。「すべて—・ぢて、政 (まつりごと) も絶えてなむ侍る」〈源・明石〉
道ならぬ
道徳・道理にはずれている。「—恋」
道の傍の碑の文
《後漢の孝女、曹娥 (そうが) について記した碑文が名文であったという故事から》すばらしい文章。名文。
道は小成に隠れ言は栄華に隠る
《「荘子」斉物論から》生かじりの知識を振り回すから道の真理が隠れてわからなくなり、むやみに言葉を飾りたてるからその論旨が紛らわしくなる。
道も狭に
道も狭くなるほどに。道いっぱいに。→狭 (せ) 「吹く風をなこその関と思へども—散る山桜かな」〈千載・春下〉
道を得る者は助け多く道を失う者は助け寡し
《「孟子」公孫丑下から》徳を体得した人は、自然に人民の協力も得られるが、道にそむいた人は援助協力も少なく、人心が離反する。
道を聞くこと百にして己に若く者莫しと為す
《「荘子」秋水から》道をわずか百ばかり聞いただけで、天下に自分以上の者はないと思い上がる。うぬぼれのはなはだしいことのたとえ。
道を切る
人との関係を断つ。また、途中でさえぎる。