かくしまち【隠し町】
私娼 (ししょう) の住む一郭。寺の門前などに多くあった。私娼窟 (ししょうくつ) 。「墓桶を下げて見とれる—」〈柳多留・初〉
かくしまど【隠し窓】
細い桟をたくさんつけるなどして、外部から室内が見えないように作ってある窓。
かくしむすび【隠し結び】
髪を結うのに、元結 (もとゆい) を外から見えないように内側で結ぶこと。「—の浮世髻 (もとゆひ) 」〈浮・一代女・一〉
かくしめつけ【隠し目付】
1 江戸幕府の職名。徒目付 (かちめつけ) ・小人目付 (こびとめつけ) の中から臨時に任命されて、ひそかに諸藩・大名の動きを調べた。 2 こっそり他人の行動を見張る役。「姑の—を勤めて、嫁の挙動は細大洩さず密告する」〈紅葉・二人女房〉
かくしもん【隠し紋】
正式の家紋ではない、しゃれた替え紋。一説に、衣服の裏につけ、表からかすかに見えるようにした紋ともいう。「三つ重ねたる小袖、皆黒羽二重に裾取りの紅裏 (もみうら) 、金の—」〈浮・五人女・三〉
かくしよね【隠し娼】
「隠し売女 (ばいじょ) 」に同じ。「清水町の—、百で酒肴もてなし」〈浮・置土産・四〉
かくしらっかん【隠し落款】
画中などに、人目につかないように筆者の名や号を記すこと。また、その署名。
かくしコマンド【隠しコマンド】
ソフトウエアのプログラムやコンピューターゲームなどで、マニュアルなどに記載されず、公には知られていないコマンドや特定の操作手順。開発段階で、遊び心で意図的に組み込んだものや、動作検証をするためのものなどがある。チートコード。裏コマンド。→イースターエッグ2
かくしこうこく【隠し広告】
《hidden ads》アドフラウド(インターネット広告詐欺)の一。実際に広告を表示していないにも関わらず、タグなどを操作することによってインプレッションのみを増やし、広告料を詐取するもの。海賊版などの違法性のあるコンテンツを扱うウェブサイトなどで行われる。裏広告。