駒下駄(こまげた)
の例文・使い方・用例・文例(22)
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・・・ 暫く見ていた花房は、駒下駄を脱ぎ棄てて、一足敷居の上に上がった。その刹那の事である。病人は釣り上げた鯉のように、煎餅布団の上で跳ね上がった。 花房は右の片足を敷居に踏み掛けたままで、はっと思って、左を床の上へ運ぶことを躊躇した。・・・
森鴎外
「カズイスチカ」
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・・・どの舟もどの舟も、載せられるだけ大勢の人を載せて来たので、お酌の小さい雪蹈なぞは見附かっても、客の多数の穿いて来た、世間並の駒下駄は、鑑定が容易に附かない。真面目な人が跣足で下りて、あれかこれかと捜しているうちに、無頓着な人は好い加減なのを・・・
森鴎外
「百物語」
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