かまくらし【鎌倉市】
⇒鎌倉
かまくらじだい【鎌倉時代】
鎌倉幕府が置かれていた武家政権時代の称。ふつう、文治元年(1185)源頼朝が守護・地頭を設置したときから、元弘3年(1333)北条高時が滅亡するまでの約150年間をいうが、始期については諸説がある。
かまくらどの【鎌倉殿】
鎌倉幕府の将軍。特に源頼朝をいう。
かまくらのだいぶつ【鎌倉の大仏】
神奈川県鎌倉市高徳院にある、高さ3丈5尺(約11.39メートル)の阿弥陀如来の銅の鋳像。建長4年(1252)造立。室町期に仏殿が倒壊し、今日まで露座のままである。長谷の大仏。
かまくらばくふ【鎌倉幕府】
源頼朝が鎌倉に開いた日本最初の武家政権。鎌倉には侍所 (さむらいどころ) ・政所 (まんどころ) ・問注所、地方には全国的に守護・地頭を置いたほか、六波羅探題・鎮西 (ちんぜい) 探題・奥州総奉行などを置いた。源氏の将軍は3代で滅び、以後、摂関家や親王家から将軍を立てたが、実権は執権となった北条氏が握った。元弘3年(1333)滅亡。 [補説]将軍は次の9人。第1代 源頼朝第2代 源頼家第3代 源実朝第4代 九条頼経第5代 九条頼嗣第6代 宗尊親王第7代 惟康親王第8代 久明親王第9代 守邦親王
かまくらひば【鎌倉檜葉】
チャボヒバの別名。
かまくらふ【鎌倉府】
室町幕府が東国統治のために鎌倉に置いた機関。その組織は幕府に準じ、長官を公方 (くぼう) または御所と呼んだ。正平4年=貞和5年(1349)足利尊氏の二男の基氏を公方に任じ、その後その子孫が継承した。→鎌倉公方
かまくらぼり【鎌倉彫】
彫刻漆器の一。模様を薄肉彫刻した素地に黒漆を塗り、その上に朱漆などを塗り重ねて磨いたもの。鎌倉時代、宋 (そう) 伝来の堆朱 (ついしゅ) をまねて始められたという。鎌倉市の特産物。
かまくらやき【鎌倉焼(き)】
鎌倉海老(イセエビ)を殻のまま塩焼きにしたもの。
かまくらやま【鎌倉山】
神奈川県鎌倉市周辺の山。[歌枕]「薪伐 (たきぎこ) る—の木垂 (こだ) る木をまつと汝が言はば恋ひつつやあらむ」〈万・三四三三〉