・・・聖書をもって派遣された魂の仲買人である僧侶たちに麻酔をかけられる教会・神を批判したソヴェト・プロレタリアートに「日曜日」は何を意味するであろう。要するに、七日目に一度廻ってくる休養日ではないか? では、例えばソヴェトじゅうの工場と役所とが日・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・ 日本プロレタリア作家同盟の各地方支部は全国にわたるプロレタリア文化・文学運動の名誉ある階級的文化派遣軍だ。任務は地方の特殊性に応じて反動文化と闘い階級的芸術を創造することだ。このことの中に、階級の半身としてある婦人大衆の文化水準を高め・・・ 宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
・・・必要に応じて日本の文化を守る会の調査団が派遣される。発足したばかりの会ではあるが、日本の民主的文化の確立と平和のためにこの会の活動が期待される部面は広汎である。 五、学生の抗議。 今議会ですべての公定価格を七割値上げした政府は官・・・ 宮本百合子 「今日の日本の文化問題」
・・・スチュアでない世界平和と民主的社会の建設のために誠実な努力をつづけている世界のすべての人がMRAの本体を見きわめているこんにち、片山哲氏が大財閥の三井一門とコーでもてなされて「MRAの機動部隊を日本に派遣されたい」と切望しているのは、チルチ・・・ 宮本百合子 「再武装するのはなにか」
・・・ 日清・日露の時代とは比較にならず文化戦の意義は広汎に自覚されていて、作家の現地派遣も新しい時代の要求の方向を示すものである。桜井忠温は日露の時代が生んだ一種の戦場文筆家であるが、この人の文章にもやはり火野と同様の素朴な自然人の感情と兵・・・ 宮本百合子 「昭和の十四年間」
・・・五ヵ年計画で各地には大工場が新設されたし、集団農場も各地に非常に盛んに新設されて、作家がそう云う場所に、芸術団体、或は雑誌新聞から派遣されて、そこで実際の建設事業を見て、労働者の生活に触れて、その印象、記録、報告などを書かせる。それが新しい・・・ 宮本百合子 「ソヴェト・ロシアの現状勢と芸術」
・・・農村の方の衛生準備はどうしても遅れていて、今度五ヵ年計画で診療所を非常に殖やすということで、医者を地方に派遣する新しい規定とか、いろいろなそういうものを制定している。 それから恋愛については、第一変っていることは恋愛が自由ということ。ソ・・・ 宮本百合子 「ソヴェト・ロシアの素顔」
・・・電気工の助手として働いている中に一九一七年に逢い、一九二七年、二十三歳で健康を失い四肢の自由を失うまでオストロフスキーは発電所の火夫から鉄道建設の突撃隊、軍事委員、同盟の指導等精力を尽して、組織が彼を派遣した部署に於て活動した。四肢の自由を・・・ 宮本百合子 「ヒューマニズムへの道」
・・・チェッコスロヴァキア戦線へ派遣された。 また、ヴォルガ・カスピ海地方のあらゆる革命戦線に働き、共和国海軍司令部のコミサールをやった。 一九二〇年から二二年にかけてレイスネルはアフガニスタンへ外交官として暮した。翌年はドイツへ。 ・・・ 宮本百合子 「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」
・・・ 黄色い特派員 ――里村欣三の満蒙通信―― 改造社が、里村欣三を満蒙特派員として派遣した。二月号『改造』に「戦乱の満蒙から」という通信をよみ、強く一つのことを感じた。それは、筆者里村欣・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
出典:青空文庫