・・・I say ! Herr Meister ! Far away, far away ! One dollar, all dive ! などと言っているらしい。自分はどうしても銭をなげる気になれなかった。 船が出る時桟橋に立った見送りの一・・・ 寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
・・・ chain of gold―to die easily:And her costly present she did not rue,For I touched her head, and away it flew! ・・・ 夏目漱石 「倫敦塔」
・・・その柩の雰囲気と坊さん達の儀式は全然別もので、He went far far away. という心持が迫った。 駒沢の家へ帰る電車の中で、またも小穴さんのスケッチが眼に泛び、私は腹の底から啜泣のようなものがこみ上げて来て仕方がなかっ・・・ 宮本百合子 「田端の坂」
出典:青空文庫