さんりくおおつなみ【三陸大津波】
三陸海岸を襲った津波のうち、明治以降に起こった最大級のもの。歴史的には、三陸沖地震による明治29年(1896)6月15日、昭和8年(1933)3月3日のものについていわれてきたが、平成23年(2011)3月11日、東北地方太平洋沖地震によって明治以降最大とみられる津波が発生して甚大な被害をもたらした。
さんりくかいがん【三陸海岸】
青森県八戸 (はちのへ) 市の鮫角 (さめかど) から岩手県を経て宮城県の金華山に至る太平洋岸。リアス式海岸が広がり、好漁港が多い。海岸部の多くは三陸復興国立公園に指定されている。
さんりくじしん【三陸地震】
⇒三陸沖地震
さんりくてつどう【三陸鉄道】
三陸海岸を走る鉄道。昭和59年(1984)、久慈 (くじ) ・宮古間の北リアス線(71.0キロ)と釜石・盛 (さかり) 間の南リアス線(36.6キロ)が開通。平成31年(2019)3月、南北リアス線を連絡するJR山田線から宮古・釜石間の経営が移管され、久慈から盛の全区間がリアス線(163.0キロ)として統合された。
さんりくはるかおきじしん【三陸はるか沖地震】
平成6年(1994)12月28日に発生したマグニチュード7.6の地震。震源は青森県八戸 (はちのへ) 市の東方沖。八戸で震度6、むつ・青森・盛岡で震度5を観測。10日後の余震(マグニチュード7.2)でも被害が拡大した。
さんりくもの【三陸物】
三陸(青森・岩手・宮城など)沿岸で水揚げされる海産物。
さんりくおきじしん【三陸沖地震】
三陸海岸沖を震源地とする大地震。リアス式海岸のため津波による被害が大きく、明治29年(1896)6月15日のものでは死者2万人以上、昭和8年(1933)3月3日のものでは死者3000人以上、平成23年(2011)3月11日の東北地方太平洋沖地震では死者・行方不明者約1万9000人とされる。
さんりくふっこうこくりつこうえん【三陸復興国立公園】
青森・宮城の太平洋岸を占める国立公園。昭和30年(1955)陸中海岸国立公園として指定され、平成25年(2013)に青森県の種差 (たねさし) 海岸階上岳 (はしかみだけ) 県立自然公園を編入して現名称となる。平成27年(2015)には南三陸金華山国定公園を編入。海岸段丘・リアス式海岸からなり、景勝地が連続する。蕪島をはじめ日出島・三貫島・椿島などは海鳥の繁殖地。 [補説]東日本大震災により被災した三陸地方の復興に貢献するため編成・命名された。