いつつあこめ【五つ衵】
女房・童女などの晴れの装束で、衵を5枚重ねて着ること。
いつつお【五つ緒】
牛車 (ぎっしゃ) の簾 (すだれ) の一。簾の左右の縁と中央の革緒との間に、革で一条ずつの風帯 (ふうたい) を垂れたもの。
いつつおのくるま【五つ緒の車】
五つ緒の簾 (すだれ) を掛けた牛車 (ぎっしゃ) 。網代車など。
いつつがさね【五つ重ね/五つ襲】
「五つ衣 (ぎぬ) 」に同じ。
いつつがしら【五つ頭】
歌舞伎下座音楽で、鳴り物の一。荒事の見得に伴って用いる。太鼓・大太鼓・笛の3種と、場合によっては大小の鼓 (つづみ) をかけ声とともに打ち合わせる。
いつつぎぬ【五つ衣】
女房装束で、表衣 (うわぎ) と単 (ひとえ) との間に5枚の袿 (うちき) を重ねて着ること。五つ重ね。
いつつどうぐ【五つ道具】
江戸時代の大名行列で、槍・打ち物・長柄傘・挟箱 (はさみばこ) ・袋入れ杖 (つえ) の5種。「引き馬に—」〈浄・会稽山〉
いつつのおしえ【五つの教え】
《「五教」を訓読みにした語》儒教で、人間として守るべき仁・義・礼・智 (ち) ・信の五つの徳目。五つの道。五常。
いつつのかりもの【五つの借り物】
人間のはかない生命のこと。すべての物は地・水・火・風・空の五つから構成され、人間の肉体も死ねばこの五つに戻るという仏説からの語。
いつつのくるま【五つの車】
「五車 (ごしゃ) 」を訓読みにした語。