仰向ける(あおむける)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・のばちを取り出し、ちょっと調子をしらべる三の糸から直ぐチントンシャンと弾き出して、低い呂の声を咽喉へと呑み込んで、 あきイ――の夜と長く引張ったところで、つく息と共に汚い白眼をきょろりとさせ、仰向ける顔と共に首を斜めに振りながら、・・・
永井荷風
「深川の唄」
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・・・と、イガグリ頭を仰向けるように眼を瞑り、節をつけて何かの漢詩を吟じた。古来孝子は親の、名を口にするのさえも畏れ遠慮するというような意味のことをうたった詩である。「わかりますか? え? よく聞いて下さい」 もう一遍、朗吟して、・・・
宮本百合子
「刻々」
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