塡める/嵌める(はめる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・侍女 そして、雪のようなお手の指を環に遊ばして、高い処で、青葉の上で、虹の膚へ嵌めるようになさいますと、その指に空の色が透通りまして、紅い玉は、颯と夕日に映って、まったく虹の瞳になって、そして晃々と輝きました。その時でございます。お庭も・・・
泉鏡花
「紅玉」
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・・・どうするのかと彼が見ていると、母は胸の皮を引張って来て(それはいつの間にか、萎一方の腫物を一方の腫物のなかへ、ちょうど釦を嵌めるようにして嵌め込んでいった。夢のなかの喬はそれを不足そうな顔で、黙って見ている。 一対ずつ一対ずつ一列の腫物・・・
梶井基次郎
「ある心の風景」
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