引っこ抜く(ひっこぬく)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・「いいから此れ引っこ抜くべ」という低い声が続いて聞えた。「おっつあん此のタンボク引っこぬくかんな」 其声が太十の耳に強く響いた。然し彼は黙って居た。二人は蜀黍の垣根に打ちこんであった棒を抜いた。三次は握って居た荒繩をぐっと曳・・・
長塚節
「太十と其犬」
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・・・ふうん、おっ母さんはこんな物を拝んだのですかと云って、ついと立って掛物の前に行って、香炉に立ててある線香を引っこ抜くのだ。己はどうするかと思って見ていたよ。そうすると、兄きは線香の燃えている尖を不動様の目の所に追っ附けて焼き抜きゃがるのだ。・・・
森鴎外
「里芋の芽と不動の目」
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