・・・く、広く小市民・インテリゲンチャ、進歩的な自由主義者の範囲にまで及んできて、民族の自立とその文化的な伝統さえ抹殺されはじめたとき、世界をとりまく反ファシズム、日本においては特に天皇制的なファシズムへの抗争、人民の力による民主主義革命の達成と・・・ 宮本百合子 「討論に即しての感想」
・・・個性の発展、知性の自由というものも、民主の民主的自立なしにありえないし、民主主義の達成は、ファシズムとの抗争なしにありえない。「両輪」から「三年たった今日」が書かれた期間に、日本では広い規模でファシズムと戦争挑発に対して日本人民としての独立・・・ 宮本百合子 「はしがき(『文芸評論集』)」
・・・イタリーを中心として起ったルネッサンス時代の経済的、政治的、文化的事情は、一九三二年の日本において、ソヴェト権力による社会主義社会建設を目ざして封建的軍事的絶対主義権力と抗争する日本のプロレタリア・農民のおかれている一般情勢とは全然性質の違・・・ 宮本百合子 「文学に関する感想」
・・・』をベスト・セラーズの一つとして推しているどっさりの読者が、ほんの三年前、日本が行いつつあったファシズムの戦争の本質をはっきりさせ、人民が大量に戦争へ狩り立てられることに対して、いくらかでも人間らしい抗争を示し、世界の反ファシズムの共同線に・・・ 宮本百合子 「平和への荷役」
・・・働く妻、働く母、働く娘は蹶起してその収奪に抗争したのであった。 十月革命は大衆の真の要求を代表し、レーニンを指導者とするボルシェヴィキを支持する大衆の力で行われ、プロレタリア・農民の国家が建設された。働く婦人は初めて、その働きにふさわし・・・ 宮本百合子 「ロシア革命は婦人を解放した」
出典:青空文庫