月明(か)り(つきあかり)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・白樺の林が月明かりに見えた。すすきの穂が車窓にすれすれに、そしてわれもこうの花も咲いていた。青味がちな月明りはまるで夜明けかと思うくらいであった。しかし、まだ夜が明けていなかった。 やがて軽井沢につき、沓掛をすぎ、そして追分についた。・・・
織田作之助
「秋の暈」
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・・・カールスルーエからはもうすっかり暗くなって、月明かりはあったが景色は見えなかった。科学を誇る国だけに鉄路はなめらかで、汽車の動揺や振動は少ない。ただ大風のような音を立てて夜のラインランドを下って行った。フランクフルトで十時になった。Rrrr・・・
寺田寅彦
「旅日記から(明治四十二年)」
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