涼気(りょうき)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・高崎あたりで眠りだしたが、急にぞっとする涼気に、眼をさました。碓氷峠にさしかかっている。白樺の林が月明かりに見えた。すすきの穂が車窓にすれすれに、そしてわれもこうの花も咲いていた。青味がちな月明りはまるで夜明けかと思うくらいであった。しかし・・・
織田作之助
「秋の暈」
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・・・隠士が心を込むる草の香りも、煮えたる頭には一点の涼気を吹かず。……」「枕辺にわれあらば」と少女は思う。「一夜の後たぎりたる脳の漸く平らぎて、静かなる昔の影のちらちらと心に映る頃、ランスロットはわれに去れという。心許さぬ隠士は去るなと・・・
夏目漱石
「薤露行」
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