糶売(ちょうばい)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・見ると、やや立離れた――一段高く台を蹈んで立った――糶売の親仁は、この小春日の真中に、しかも夕月を肩に掛けた銅像に似ていた。「あの煙突が邪魔だな。」 ここを入って行きましょうと、同伴が言う、私設の市場の入口で、外套氏は振返って、その・・・
泉鏡花
「古狢」
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・・・これが小さな野菜市、小さな糶売場である。 日が暮れるとすぐ寝てしまう家があるかと思うと夜の二時ごろまで店の障子に火影を映している家がある。理髪所の裏が百姓家で、牛のうなる声が往来まで聞こえる、酒屋の隣家が納豆売の老爺の住家で、毎朝早く納・・・
国木田独歩
「武蔵野」
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