ようしせん【陽子線】
陽子を集めて光の束のような状態にしたもの。医療において診断・治療などに利用される。陽子ビーム。
ようしほうかい【陽子崩壊】
大統一理論で導き出される陽子が崩壊する現象。クオークをレプトンに変化させる極めて弱い相互作用により、陽子が陽電子とπ (パイ) 中間子、またはニュートリノとπ中間子に崩壊するとされる。岐阜県のスーパーカミオカンデをなどで陽子崩壊の観測が続けられているが未だ発見されておらず、陽子に寿命があるならば少なくとも1034年以上と考えられている。
ようしほかく【陽子捕獲】
原子核に1個または複数個の陽子が吸収されて、より重い原子核になる核反応。捕獲によってγ (ガンマ) 線(光子)が放出される。放射性捕獲の一。
ようしせんちりょう【陽子線治療】
放射線の一種である陽子線を体内の病巣に照射する治療法。体内の深くまで到達するのでX線やガンマ線より効果的とされる。対象は主に悪性腫瘍。→重粒子線癌治療
ようしせんがんちりょう【陽子線癌治療】
⇒陽子線治療
ようしオーロラ【陽子オーロラ】
陽子が引き起こすオーロラ。電子による通常のオーロラに比べて暗い。高感度の撮像カメラにより、陽子オーロラは電磁イオンサイクロトロン波動(EMIC)という周波数1ヘルツ程度のプラズマの波に同期することがわかっている。