かしまおどり【鹿島踊(り)】
1 民俗芸能の一。鹿島の事触 (ことぶ) れの影響がみられる、多くは青年たちによる集団舞踊。神奈川県小田原市を中心とした足柄地方、静岡県熱海市周辺から伊豆半島東海岸などに分布。弥勒 (みろく) 踊り。 2 鹿島の事触れが用いた太鼓を小形にしたおもちゃ。
かしまし【鹿島市】
⇒鹿島
かしまじんぐう【鹿島神宮】
茨城県鹿嶋市にある神社。旧官幣大社。主祭神は武甕槌神 (たけみかづちのかみ) 。古くから武神として東国の武士に信仰された。社殿は重要文化財。常陸 (ひたち) 国一の宮。
かしまだち【鹿島立ち】
[名](スル)《鹿島・香取 (かとり) の二神が国土を平定した故事からとも、また、防人 (さきもり) ・武士が旅立つ際に道中の無事を鹿島神宮に祈願したところからともいう》旅行に出発すること。旅立ち。門出。
かしまどりい【鹿島鳥居】
神明鳥居の一。円柱の上に断面が円形の笠木を渡し、貫 (ぬき) のみが角材で、柱の外に突き出す。鹿島神宮のものが代表的。
かしまながし【鹿島流し】
北関東から東北地方にかけて行われる神送りの一種。疫病や災難が村に起こると、人形をつくり、それに悪神を封じ込めて舟に乗せ、海や川に流す。
かしまなだ【鹿島灘】
茨城県の大洗岬から千葉県の犬吠埼 (いぬぼうさき) に至る沖合の海域。夏は黒潮、冬は親潮が流れ、好漁場。
かしまのおび【鹿島の帯】
「常陸帯 (ひたちおび) 1」に同じ。
かしまのことぶれ【鹿島の事触れ】
昔、春ごとに鹿島神宮の神官が鹿島明神の御神託と称し、その年の吉凶・天変地異などを全国に触れ歩いたこと。また、その人。ことぶれ。《季 新年》
かしまりんかいこうぎょうちたい【鹿島臨海工業地帯】
茨城県南東部、鹿島灘の南部沿岸に造成された工業地帯。鹿嶋市・神栖 (かみす) 市にまたがる。石油化学工業・鉄鋼・火力発電などのコンビナートがある。