黒潮(くろしお)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・、海へ卒塔婆を流す時に、帰命頂礼熊野三所の権現、分けては日吉山王、王子の眷属、総じては上は梵天帝釈、下は堅牢地神、殊には内海外海竜神八部、応護の眦を垂れさせ給えと唱えたから、その跡へ並びに西風大明神、黒潮権現も守らせ給え、謹上再拝とつけてや・・・
芥川竜之介
「俊寛」
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・・・三時頃からはもう漁船が帰り始める。黒潮に洗われるこの浦の波の色は濃く紺青を染め出して、夕日にかがやく白帆と共に、強い生々とした眺めである。これは美しいが、夜の欸乃は侘しい。訳もなしに身に沁む。此処に来た当座は耳に馴れぬ風の夜の波音に目が醒め・・・
寺田寅彦
「嵐」
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