出典:青空文庫
・・・アナーキストとして有名なクロポトキンには著書『倫理学』があり、マルクス主義運動家時代のカウツキーにさえ『倫理学と唯物史観』の著があるくらいである。ドイツ無産政党の組織者であったラサールには倫理学的エッセイ多く、エンゲルスや、シュモルラーには・・・ 倉田百三 「学生と教養」
・・・ ローザの手紙はこのほか、カウツキーの妻にやったのを纏めたのが翻訳出版されているのである。しかしこの手紙のところどころ読んで、私が最も強く精神を引立てられたのはローザと自分との間にある歴史の発展の大さということについての実感であった。・・・ 宮本百合子 「生活の道より」
・・・レーニンは裏切り者カウツキーによって偏狭どころか、偏執狂とさえ云われた。そしてそれがデマゴギーであることは、歴史が証明しているところである。 三『中央公論』四月号には、同志小林の長篇小説「転換時代」が言語に・・・ 宮本百合子 「同志小林の業績の評価によせて」