ばしょうあん【芭蕉庵】
芭蕉が住んだ草庵。特に、江戸深川六間堀の門人杉山杉風の屋敷にあった草庵をいう。
ばしょうおうぎょうじょうき【芭蕉翁行状記】
伝記。1冊。八十村路通 (やそむらろつう) 編。元禄8年(1695)刊。松尾芭蕉の略歴、最後の旅の模様、終焉 (しゅうえん) 、追憶などを記し、追善の連句や追悼の発句などを添えたもの。
ばしょうおうにじゅうごかじょう【芭蕉翁廿五箇条】
江戸中期の俳諧作法書。1冊。享保11年(1726)刊。芭蕉の作といわれるが、各務支考 (かがみしこう) の偽作かとされる。蕉風俳諧の付合 (つけあい) の作法25か条を説いたもの。貞享式 (じょうきょうしき) 。
ばしょうき【芭蕉忌】
松尾芭蕉の忌日。陰暦10月12日。時雨忌 (しぐれき) 。翁忌 (おきなき) 。桃青忌 (とうせいき) 。《季 冬》「—や遥かな顔が吾を目守る/草田男」
ばしょうしちぶしゅう【芭蕉七部集】
「俳諧七部集」の異称。 幸田露伴が大正9年(1920)から昭和22年(1947)にかけて執筆した、蕉門の撰集7部12冊の評釈。評釈芭蕉七部集。露伴評釈芭蕉七部集。
ばしょうはいかいのこんぽんもんだい【芭蕉俳諧の根本問題】
太田水穂による松尾芭蕉の研究書。大正10年(1921)頃より、自身の主宰する歌誌「潮音」に断続的に掲載した論考をまとめたもの。大正15年(1926)刊行。
ばしょうのけんきゅう【芭蕉の研究】
小宮豊隆の著書。昭和8年(1933)刊行。古典研究。
ばしょうしちぶしゅうひょうしゃく【芭蕉七部集評釈】
安東次男による、松尾芭蕉「七部集」の評釈本。昭和48年(1973)刊行。連句の評釈を通じて蕉風の本質に迫る。続編は昭和53年(1978)に刊行。