外惑星太陽と90度離れて西に見えること。日の出時に南中すること。西方矩。⇔上矩 (じょうく) 。→

[名]
  1. 一点から出る二つの半直線がつくる図形。また、その開きの度合い。角度。「—の大きさ」

  1. 四角なもの。方形。「ジャガイモを—に切る」

  1. 断面四角の長い材木石材角材。「三寸—」

  1. 将棋の駒の一。角行 (かくぎょう) 。

  1. 動物のつの。また、つので作った笛。つのぶえ。

    1. 「—ヲ吹ク」〈和英語林集成

  1. 紋所の名。角形を図案化したもの。

  1. 中国・日本音楽の階名の一。五声の第3音。

  1. 二十八宿の一。東方の第一宿。乙女座のスピカを含む。すぼし。角宿。

  1. jiao中華人民共和国の補助通貨単位。1角は1の10分の1。チアオ。

  1. 10 《方形であるところから》一分金あるいは一分銀

    1. 「早々買ひ給へと一—投げ出せば」〈浮・胸算用・二〉

[形動][文][ナリ]四角なさま。
    1. 紫檀の—な名刺入を置いて」〈漱石

  1. 詩歌の、よい文句

  1. すぐれた俳句

[名]
  1. 漢字構成する要素で、一筆で書く線や点。字画。「総—」

  1. 易の卦 (け) を表す横線(陽)と(陰)。

  1. (接頭語的に用いて)他と区分する意を表す。「—時代的」

[接尾]助数詞。漢字構成する、ひと続きに書く線や点を数えるのに用いる。「四—の字」「かく(劃)」
  1. 「きゃく」の文語的表現。訪問者・買い手・旅人などのこと。

    1. 「牛飼君の—となるは将に大いに驥足 (きそく) を伸ぶべき道じゃ」〈魯庵社会百面相

  1. 主となるものに対し従となるもの。「主—転倒

  1. 地位身分。また、等級。「—が上がる」「—が違う」「グループのリーダー—」

  1. 物事仕方流儀

    1. 「その—で行くと川へ落ちれば必ず死ぬ事になる」〈漱石吾輩は猫である

  1. 決まり。規則法則

    1. 「—ニハズレル」〈和英語林集成

  1. case文法で、名詞・代名詞・形容詞などが文中においてもつ他の語との関係主格所有格目的格など。いくつの格が立てられるかは言語によって異なる。

  1. 論理学で、三段論法形式大前提小前提共通の媒概念(中概念)の位置によって定まる。

  1. 果実中心にある種子を保護している堅い部分。さね。

  1. 細胞核

  1. 原子核」の略。「—融合

  1. 凝結核 (ぎょうけつかく) 

  1. 核兵器のこと。「—廃絶

  1. 地球の中心部。深さ2900キロから中心までの部分ニッケルなどからなり、液体状の外核と高密度の固体である内核とに分かれる。地核。コア。

  1. 環式化合物の環の部分ベンゼン核など。

  1. 真珠養殖で、母貝に入れる小片

  1. 物事中心核心中核。「グループの—として活躍

  1. 10神経核

  1. 古代中国で、都市を囲んだ土壁。

  1. ものの外まわり。また、囲まれた場所

  1. 遊郭遊里。いろまち。

仏語。

  1. 対象を覚知するもの。心。心所 (しんじょ) 。

  1. 心が妄念を離れている状態

  1. 涅槃 (ねはん) の理を悟ったうえでの智慧。菩提 (ぼだい) 。

  1. 仏陀 (ぶっだ) 。覚者

  1. 胸と腹の間。

  1. 胃が物を受けつけず吐き戻す病気。膈の病。

    1. 「うち食はん事難くやありけん、ものくさくなりて死ぬべき時に、—といふ病者と思ひしか、と云ひけるを」〈仮・仁勢物語・上〉

墓室内部の棺を保護するもの。木槨石槨・粘土槨・礫槨 (れきかく) ・木炭槨などがある。

[動カ五(四)]
  1. かたい物の一部分を壊す。損ずる。「茶碗のふちを—・く」「氷を—・く」

  1. なくては困るもの、また必要とするものが備わっていない。あるべきものを持たない。「精彩を—・く表情」「きめ手を—・く」

  1. (「欠くことができない」「欠くべからざる」の形で)それなしでは済ますことができない。絶対なくてはならない。「水は人間に—・くことができない」「必要—・くべからざる条件

  1. なすべきことを怠る。おろそかにする。「義理を—・く」「勇気を—・く行為

[可能]かける
[動カ下二]か(欠)ける」の文語形。

[動カ五(四)]

  1. (二人以上で)物を肩にのせて運ぶ。かつぐ。「駕籠 (かご) を—・く」

  1. だます。あざむく。

    1. 「こんなものを餌 (ゑば) にして、—・かれるやうな科 (とが) はしねえは」〈洒・二筋道

[可能]かける
[動カ五(四)]《「掻く」と同語源》
  1. (書く)文字や符号をしるす。「持ち物に名前を—・く」

  1. (書く)文章を作る。著す。また、著作する。「日記を—・く」「本を—・く」

  1. (描く・画く)絵・模様や図をえがく。「眉を—・く」「グラフを—・く」

[可能]かける
[用法]かく・[用法]しるす——「文字を書く(記す)」では相通じて用いるが、新聞雑誌記事論文小説などの場合は「書く」を用いる。「書く」には、ある長さの、まとまったものを文章として表現する意味があるからである。「小説を記す」とはあまり言わない。◇「記す」は文字として残す意で、「名前を記す」「心に記す」などと用いる。◇類似の語に「したためる」がある。「したためる」は文章語的で、ややあらたまって、「手紙をしたためる」などと用いるほか、「朝食をしたためる」のように、食事をする意味にも用いる。
[動カ五(四)]
  1. (「胡坐 (あぐら) をかく」の形で)足を横に三角の形に組んで座る。

  1. 組み合わせる。編み合わせて作る。

    1. 「こしきには蜘蛛 (くも) の巣—・きて」〈・八九二〉

  1. つなぎ留める。掛ける。

    1. 「馬にこそ絆 (ふもだし) —・くもの牛にこそ鼻縄著 (は) くれ」〈・三八八六〉

[可能]かける
[動カ下二]か(掛)ける」の文語形。

[動カ五(四)]

  1. 指先やつめ、またはそれに似たもので物の表面を強くこする。「かゆい所を—・く」

  1. 手やそれに似たものであたり一帯にある物を引き寄せたり押しのけたりする。「雪を—・く」「手で水を—・いて進む」

  1. 刃物を手前に引いて切り取る。「寝首を—・く」

  1. 刃物を押し当てて細かく削りとる。「氷を—・く」「かつおぶしを—・く」

  1. 箸 (はし) などですばやく混ぜ合わせて粘液状の物にする。「からしを—・く」

  1. 犂 (すき) などで田畑を耕す。「苗代を—・く」

  1. あまり好ましくないものを表面にだす。

    1. ㋐恥などを身に受ける。「赤っ恥を—・く」

    2. ㋑涙や汗などをからだの外に出す。「寝汗を—・く」「べそを—・く」

    3. ㋒いびきを立てる。「高いびきを—・く」

  1. 「…する」をののしっていう語。「欲を—・くな」

  1. 琴などの弦をつめなどではじくようにする。掻き鳴らす。

    1. 「ただ少し—・き出でたる、大殿 (おとど) のうちひびきみちていみじきを」〈宇津保・俊蔭〉

  1. 10 指先を物に食い込ませるようにしてつかまる。とりすがる。

    1. 「梯 (はし) 立ての倉椅 (くらはし) 山を嶮 (さが) しみと岩—・きかねてわが手取らすも」〈・下〉

  1. 11 髪をくしけずる。

    1. 「目に髪のおほへるを—・きはやらで」〈・一五一〉

  1. 12 飯などを急いで食べる。かっこむ。

    1. 「猫殿、ただ—・き給え」〈盛衰記三三

  1. 13 手を振って合図する。

    1. 「『あなかま』と、手—・くものから」〈夕顔

[可能]かける
[動カ下二]か(駆)ける」の文語形。
[動カ下二]か(賭)ける」の文語形。
[ト・タル][文][形動タリ]たしかでまちがいのないさま。また、はっきりしているさま。「—としたことはわからない」「—たる証拠をつかむ」

[副]

  1. 話し手が身近なこととして事態をとらえていう。このように。こう。「この家のあるじは—いう私だ」

  1. 前文内容をさして、あるいは具体的な内容を省略していう。このように。こう。「—も盛大な会を催していただき」

  1. 事態限界に達しているさま。ここまで。これほどまで。「—なる上はやむをえない」

[補説]古くは「か」と対の形でも用いられた。→とかくとにかくともかくとやかく
  • 「か行けば人に厭 (いと) はえかく行けば人に憎まえ」〈・八〇四〉
「そゑにとてとすればかかりかくすればあな言ひ知らずあふさきるさに」〈古今・雑体〉
[接頭]主に漢語名詞に付いて、多くのものの一つ一つ、一つ一つのどれもがみな、の意を表す。「—教室」「—大学」「—クラス別々に行う」

〈客〉⇒きゃく

〈脚〉⇒きゃく

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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