過(あやま)ちを観(み)て斯(ここ)に仁(じん)を知(し)る
《「論語」里仁から》人の犯した過失の種類や傾向をよく観察すると、その人の人徳の程度がわかる。
い‐とく【威徳】
厳かで徳の高いこと。威厳と人徳。「—が備わる」
い‐とく【遺徳】
死後にまで残るその人の人徳。後世にのこる恩徳。「故人の—をしのぶ」
き‐りょう【器量】
1 ある事をするのにふさわしい能力や人徳。「指導者としての—に乏しい」 2 その人の才徳に対して世間が与える評価。面目。多く、男性についていう。「—を上げる」 3 顔だち。容貌(ようぼう)。多く...
ぐ‐とく【具徳】
徳が備わっていること。また、生来、人徳や才能を備え持っていること。「—の士」
いげん【威厳】
[共通する意味] ★堂々としているさま。[英] dignity[使い方]〔威厳〕▽立派な髯(ひげ)をたくわえた威厳のある老人▽年とともに威厳が備わってきた〔貫禄〕▽年を重ねて貫禄が出てきた▽一族...
さんじ【賛辞】
[共通する意味] ★たたえていう言葉。[英] praise[使い方]〔褒め言葉〕▽取り柄がなく褒め言葉を探すのに苦しむ〔賛辞〕▽賛辞を惜しまない▽賛辞を呈する[使い分け]【1】「褒め言葉」の方が...
きりょう【器量】
[共通する意味] ★能力や性質からみた、人間の大きさ。[使い方]〔器量〕▽指導者としての器量に欠ける▽上に立つ者としての器量を備える〔度量〕▽彼を許せるほどの度量はない▽度量の大きな人[使い分け...
どりょう【度量】
[共通する意味] ★能力や性質からみた、人間の大きさ。[使い方]〔器量〕▽指導者としての器量に欠ける▽上に立つ者としての器量を備える〔度量〕▽彼を許せるほどの度量はない▽度量の大きな人[使い分け...
ほめことば【褒め言葉】
[共通する意味] ★たたえていう言葉。[英] praise[使い方]〔褒め言葉〕▽取り柄がなく褒め言葉を探すのに苦しむ〔賛辞〕▽賛辞を惜しまない▽賛辞を呈する[使い分け]【1】「褒め言葉」の方が...
きんせいぎょくしん【金声玉振】
才知や人徳が調和して、よく備わっているたとえ。すぐれた人物として大成することをいう。本来、鐘を鳴らして音楽を始め、磬けいを打って音楽をまとめ収束する意。▽「金」は鐘。「声」はここでは鳴らす意。「玉」は磬のことで、玉石で作った「へ」の字に曲がった打楽器。「振」はまとめ収めること。一説に整える意。「玉振」は磬を鳴らして曲をしめくくること。中国古代で音楽を奏するのに、まず鐘を鳴らして音楽を始め、次に糸・竹の楽器を奏でて、終わりに磬を打ってしめくくった。始まりと終わりの整っているさまをいい、もと孟子もうしが孔子の人格を賛美した語。
こうちゅうないじゅん【黄中内潤】
才能や徳が内に充実していること。また、それを内に深くしまい込んで外に表さないこと。▽「黄中」は中庸の美徳が内にあること。美徳が内に充実していること。「黄」は五行ごぎょうで中央の色に配当され、「中」は中庸の徳をいう。「黄中」は『易経えききょう』坤こんにある語。「内潤」は内にあるつやの意。また、内が徳で潤っていること。内に充実した才能や徳をいう。
こうとくけんりゅう【功徳兼隆】
成し遂げた功績と身に備わっている人徳とがともに盛大なこと。
さいとくけんび【才徳兼備】
すぐれた才知と人徳を兼ね備えていること。▽「才徳」は才知と人徳・徳行。「兼備」は両方を身に付けていること。
さんこうすいちょう【山高水長】
山が高くそびえ、川が長く流れるさま。高潔な人の功績や徳望が崇高で、長く人に仰がれることの形容。また、人の品性が高大で高潔なことの形容に用いられることもある。▽「山高」は山がどっしり高くそびえる意で、功績や徳望の高さを人から仰がれるたとえ。「水長」は川の水が絶えることなく流れる意で、長く尽きることのないたとえ。「山やまのごとく高たかく水みずのごとく長ながし」と訓読する。